【実体験】節約レシピで失敗→成功した話
給料日前、財布の中身が心細かった夜
あれは去年の秋、給料日まであと5日というタイミングだった。冷蔵庫を開けても、しなびたキャベツの端っこと、賞味期限が怪しい卵が2個。財布の中を確認すると、千円札が1枚と小銭が少し。「今週、どうやって乗り切ろう」と、コンビニの前で立ち尽くしたのを今でも覚えている。
一人暮らしを始めて3年目。仕事にも慣れてきた頃で、正直「節約レシピ おすすめ」なんて言葉をスマホで検索する自分を、少し情けなく感じていた。でも背に腹は代えられない。とりあえずコンビニのおにぎりを1個だけ買って、その日の夜ご飯にした。翌朝、お腹が鳴る音で目が覚めたとき、「このままじゃ何かがおかしくなる」と本気で思った。
「なんとなく自炊」が一番お金を溶かしていた
実を言うと、私は料理が嫌いなわけじゃなかった。むしろ好きな方だと思う。でも問題は、いつも「今日何作ろう」とスーパーに行ってから考えていたことだった。特売のひき肉があれば買う、安売りの豚バラがあれば買う。冷蔵庫の中には、使いかけの調味料や中途半端に余った野菜がどんどん溜まっていく。結局、同じような食材を重複して買い、片方は使い切れずに黒く変色して捨てる。そんなことを何度繰り返しただろう。
食費を計算してみて愕然としたことがある。「節約のために自炊しているはずなのに、外食よりお金がかかっている月がある」という事実だ。食品ロスという言葉を知ってはいたけれど、まさか自分がその当事者だとは思っていなかった。家計簿アプリも試したし、1週間分の献立を紙に書き出したこともある。でもその紙、だいたい3日で行方不明になる。冷蔵庫に貼ってもマグネットが外れて床に落ち、いつの間にか郵便物の下敷きになっている。結局、行き当たりばったりの買い物に逆戻りしてしまうのだ。
先輩の冷蔵庫を見て、衝撃を受けた
転機は、会社の先輩の家に遊びに行ったときだった。一人暮らし歴10年以上のその先輩の冷蔵庫を見て驚いた。扉に何やらオシャレなホワイトボードが貼ってあって、そこに今週の献立と「もやし・卵・豚こま」みたいな買い物リストがサラサラ書いてある。「これ、便利だよ。書いて、消して、また書ける」と軽く言われたその瞬間は、正直「そんなことで変わるのか?」と半信半疑だった。紙のメモで挫折した自分がいたから、期待しすぎないようにしようと思ったのを覚えている。
それでも「一度だけ試してみよう」と思い、その週末に自分でも用意してみることにした。
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4.7
(86件のレビュー)
📢 1週間分の献立とストック品が書き込める便利なホワイトボードステッカー。献立はまとめて決めればお買い物の時間短縮に!ストックを書いて管理すれば、二重買いや買い忘れも激減です!
届いてすぐ冷蔵庫の扉に貼ってみると、その存在感に驚いた。紙のメモとは違って、目に飛び込んでくる。しかも専用マーカー付きだったので、届いたその日から書き始められたのも良かった。私はまず「月:カレー用にひき肉と玉ねぎ」「火:カレーの残りでドリア」「水:卵と豚こまで炒め物」というふうに、1週間分をざっくり書き出した。ポイントは「使い回し前提」で組み立てたこと。カレーを作ったら、翌日はその残りをアレンジする。豚こまを買ったら、炒め物と汁物の両方に振り分ける。ホワイトボードだから書き直しも自由で、気軽に計画を修正できたのも大きかった。
1ヶ月後、食費が明らかに変わった
使い始めて1ヶ月が経った頃、食費のレシートを見返して自分でも驚いた。以前は月4万円近くかかっていた食費が、3万円を切るくらいまで下がっていたのだ。理由ははっきりしている。「何を買うか」を先に決めてから買い物に行くようになったので、無駄な衝動買いが激減した。冷蔵庫の中で野菜が黒ずんで消えていく、という悲しい光景もほぼなくなった。在庫管理という言葉を意識するようになったのも大きい。書いて、使ったら消して、を繰り返すうちに、冷蔵庫の中身を頭の中で把握できるようになった感覚がある。
嬉しい発見もあった。マーカーで書いた文字がしっかり消せて、繰り返し使ってもボードが黒ずみにくいこと。以前100円ショップの安いホワイトボードを使っていたときは、数週間で文字の跡が残って読みにくくなっていたので、これは地味に感動したポイントだった。買い物リストとしても使えるので、スーパーで「あれ、何買うんだっけ」とスマホを取り出す回数も減った。
正直に言うと、デメリットがゼロというわけではない。冷蔵庫の扉のサイズによっては、少し圧迫感を感じる人もいるかもしれない。それと、最初の1週間は「書く」という行為自体に慣れが必要で、面倒に感じる日もあった。それでも、そのひと手間を超えた先に得られる節約効果と気持ちの余裕を考えると、私にとっては十分すぎるリターンだった。
完璧じゃなくていい。まずは小さく始めてみて
あの給料日前の心細い夜から1年。今では冷蔵庫を開けても慌てることはなくなった。もちろん、今でもうっかり食材を余らせてしまう週もある。それでも、節約レシピを人気ランキングで探して真似するだけじゃなく、自分の生活リズムに合った仕組みを作ることの方が、結局は一番の近道だったと感じている。
もしあなたが今、給料日前の冷蔵庫を見て私と同じようにため息をついているなら、大きな改革をする必要はない。まずは冷蔵庫の扉に1枚、献立を書き出す場所を作ってみるところから始めてみてほしい。その小さな一歩が、思っている以上に日々の食卓と財布を軽くしてくれるはずだ。
